私の中に、少量の鉄道好きの血が流れていて、なんとなく引っかかっていた本。実は鉄成分は少なかった笑。
JR九州は国鉄の民営化の後、東日本や東海、西日本と比べて、都市や流通網の規模の違い、新幹線がなかったことや、毎年のように起こる自然災害により、鉄道事業以外の事業を、同時に発展させていくことを必要とした。
手広いなぁ。外食事業。マンション・ホテル事業。流通、観光事業。農業。
うまや赤坂店て、JR九州系列のお店だったんだな。
文中で対談している、「ななつ星」を設計した水戸岡鋭治氏も、最近TVでよく見る人だ。
山口晃氏の描く表紙と作中の絵が、夢を膨らませる。しっかし細かい絵だなあ。この人以前、西原理恵子に日本最高峰の芸術家は、くそ貧乏って罵られてたなぁ笑。
ダジャレ、落語、宴会好きで、バイタリティー溢れる九州旅客鉄道の唐池会長が、成してきた事業の数々を熱い「気」を持って語る語る語る。
あれだけの事業の資金をどうやって調達したのかとか、やる気出さない社員はどうしたのかとか、大人の裏事情がも少し知りたいと思う私は、きっとJR九州にいても出世しなかったタイプだろう、と思いながら読了。