骨を弔う

子ども時代と骸骨というのはなぜかわからないが相性がいい。不気味さと死そのものが、逆に若い生を際立たせるのか。キングの「スタンド・バイ・ミー」の原題もそんな感じじゃなかったっけと思って調べたら、あっちは「THE BODY(死体)」でした。うん、直接的だね。

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パイド・パイパー

小さな頃に読んだハーメルンの笛吹きは怖かった。ペストの蔓延に苦しんでいた中世の欧州で隔離政策が取られていることの比喩であるという説を読んだのはマスターキートンだったか。

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死刑にいたる病

読むのに時間がかからない本とかかる本というのがある。時間がかからない本は読む前の大方の予想を裏切らずストーリーが進むもの。時間がかかる本は新たな発見や新鮮な驚きをくれるものである。

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軌道

雲仙・普賢岳噴火災害、倉敷公害訴訟、尼崎公害訴訟、そして阪神淡路大震災の災害復興支援など、数々の災害や公害対策で被害者側に立ち都市計画コンサルタントとして携わってきた淺野弥三一氏の家族は、福知山線脱線事故に巻き込まれた。

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罪の名前

罪の名前【電子書籍】[ 木原音瀬 ]

これは面白い。そして上手い。良いモノを教えてもらった。初読みの作家さんである。元はBLものを書いていて人気の人であるらしい。本作ではその要素は主体ではないが所々で見え隠れしているが普段読まない方が嫌悪感を感じるほどではないのではないか。嫌悪感を感じるとしたらダントツであっちの方だろう。

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