あるかしら書店

町外れのその本屋には、本にまつわる本ならなんでも置いてある。ちょっとめずらしい本。本にまつわる仕事。本にまつわるイベント。本にまつわる名所。本そのものについて。図書館・書店について。

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アンドロメダ病原体

そうなんだよ。ウイルスさんの立場に立ってみたって、結局取りつく先がすぐにいなくなっちゃあ自分たちの存続に関わるわけだからさ。そのへんコロナさん側にも、もう少し考えて変異してほしいんだよね。お互いのウィンウィンの道に進むような形でさ。

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モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

「さあ旅に出なさい。世界じゅうに文化を届けるのです。」「本と一緒にいつまでもお待ちしてますので、ごゆっくり少しずつどうぞ」。中盤以降、名言が多すぎる!これは素晴らしい本だ。

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ストーカーとの七〇〇日戦争

世の中の職業には、普段あまり接する機会が少ないが、いざお世話になるときにはがっぷり四つに組み合ってお付き合いしなければいけないものがある。警察、弁護士、医療関係者などがそれに当たるだろう。

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怖い絵

 

少し前に話題になっていた怖い世界の名画について書かれた本である。見たことがあるものも初めて見たものもあったが、非常にわかりやすく面白く時代背景や作者、モデルのことが書かれているのでホーンなるほどねぇと普段そんなには美術館に行かない私でも楽しんで読める。

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羅生門・鼻

世の中の多くの人が知っていることではあるだろうが、芥川龍之介の天才を確認した。削ぎ落として削ぎ落としてありながらエッジが効いた文章は艶やかであり、平安時代を舞台装置に寓話性を持たせた内容は極小の分量にして最大限の効果を持っている。

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