自閉症は津軽弁を話さないリターンズ

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多様性やダイバーシティと言えばいいという風潮に胡散臭さを感じている。みんな違うのはわかっとるわい。どう違うのかなぜ違うのか知ることも調べることもせずに、「みんな違って、みんないい」だけを言っていても格差や差別は無くならないだろうし、必要な方策も取れないじゃろがいと思うからだ。

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分水嶺

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意識しないようにしていたがここ一年程ずっと腹を立てていた。怒りに任せても何も変わらないとそれを殺して、押し寄せる真偽が定かでない情報と強烈な生活の変化に押し流されている間に心の何かが少し死んだようだ。それは他人との交流の中で育まれる感受性なのか、本を読んで深く考える集中力なのか、本来持たねばならない未知の疫病に対する恐怖感か。

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民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近

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こんな時勢のときにこんな本を読んでいると、まるで暴動を起こしたいみたいじゃないか。電車でこの本を読んでいたら、表紙を見たであろう前に座っていた人が目をむいていた。違うんです!別に一揆を起こそうとか思ってません‼︎と言い訳したかったが、まぁ趣味の飲酒を制限されて暴れたい気持ちがあるのは否定できない。

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聖の青春

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人間に公平に与えられているのは時間だけであり、肉体・環境などはことごとく不公平なものである。そのことに気づかなければ不公平が無かったことになるなら、気づいてしまうことこそ不幸なことである。しかし限られた不公平な状況の中でこれほど命を燃やす人がいるとなるとどうなのだろう。もしかすると「人間は公平でない」という概念は、ヒトが手に入れた中で最も不幸で最も重要なものなのかもしれない。

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食べることと出すこと

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著者は難病の潰瘍性大腸炎を二十歳で患い、その後13年間入退院を繰り返した。安倍元首相が患ったことでも有名な病である。コミカルなタイトルと装丁に勘違いしそうになるが想像していたものの100倍くらいキツそうである。

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パチンコ 上

パチンコ 上
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私のアンテナに引っかかる韓国文学は女性が主役なものばかりだ。他のものがないわけはないだろうになぜなのか。そして私が読む韓国文学はだいたい女性が酷い目に遭う。「鯨」などはちょっと見る(読む)に耐えない感まであった。

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小川洋子と読む 内田百閒アンソロジー

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内田百閒の小説には名前を説明されないものがたくさん出てくる。ある人はそれを恋と呼ぶかもしれない。恐怖と呼ぶかもしれないし、郷愁と呼ぶかもしれない。もしくはなんらかの病と呼ぶかもしれない。

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初恋

初恋
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初恋 小川洋子
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ツルゲーネフおじさんによる失われてしまったものを愛おしむ文学である。ロシア文学と言えばドストエフスキーとトルストイ、チェーホフとツルゲーネフくらいしか知らない。しかもメンツの何人かはロシアで間違えないよね⁉︎と調べるくらいのあっさい知識である。

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