歓喜の島

一部ネタバレを含みます。

「犬の力」からのファンです。ドン・ウィンズロウ。今回は少し遡ってみた。
アメリカとソ連がとても仲が悪くて、お互いの弱みを握ろうとしてばかりいた頃の話(ソ連は無くなったけど今もか?笑)。CIAの工作員だったウォルターは「偉大なる北欧のポン引き」からニューヨークの民間調査員にジョブチェンジするが。

ジャズと酒と詩とタバコ。その時代の香りが漂ってくるようだ。実在の人物をモデルにしていると言われて即座にピンとこなかったのは私が鈍すぎる。そうね、あの人がケネディであの人はジャクリーン、であの人はモンローか、そりゃそうだ。

惜しむらくはGW中の酔った夜中にでも読んだらもっと雰囲気に入り込めたかなというところ。通勤電車の中ではつい我に返ってしまう。ウィンズロウは戯曲からスタートの人なのね。なるほどドラマティックでキャラクターが立っている理由はそんなところにもあるのかも。ジャズをもっと知りたいとも思った作品。



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