空前の猫ブームが続いている。氷河期のころ、人の祖先は猫の祖先であるサーベルタイガーや巨大ライオンに、捕食される存在だった。
かつて被食者であったことは、色覚や奥行感覚を発達させ、捕食者の夕暮れと夜明けの狩りをさけるため、深夜に出産をするなど、人の祖先の能力を発達させたそうだ。
本書では、私たち人は最近になって、ようやくネコ科の大敵を征服できた証拠として、小さなライオン(イエネコ)を、身の回りに置きたいのかもとあるが、それにしては、猫は引き続きあまりにも自由だ。
猫はその繫殖力と狩猟能力ゆえに、実は世界最悪の侵入生物100に選ばれているらしい。ネコを媒介とするトキソプラズマが、現在の猫の捕食対象であるネズミ等のみならず、人に大きく悪影響を与えているにも関わらず、人は猫を愛するのをやめない。
あの勝手気ままで、美しく、どこか得体のしれない野性味を残しているところが、引き付けられる所以ですかね。
まあ、本当は私犬派なんですけど 笑