今こそ知りたいアイヌ

羆小説が好きだと言っていたら、ゴールデンカムイを貸してくれる人がいて、ゴールデンカムイを面白いと言っていたら、アイヌのムック本を貸してくれる人がいる。

実に幸せなことである。

ゴールデンカムイについては、あまりに面白かったので、自分で買い直して、いずれレビューを書くことにして、今回はアイヌのムック本である。

ゴールデンカムイがらみなので、キャラクターの説明があることもさることながら、アイヌ文化について、衣食住、信仰、言語、歴史などについて豊富な写真とともに構成されている。

漫画をキロランケの着てる服格好いいよね、と思いながら読んでいた。ルウンペとかカパラミプとか言うらしい。

アイヌの山菜図鑑も興味深い。アシリパさんがいっつも持ち歩いてた、肉などと一緒に食べていた葉っぱが美味しそう。プクサ(ギョウジャニンニク)とかプクサキナ(ニリンソウ)ね。

狩猟を生業にするアイヌの人々にとって、動物のカムイ(神)は重要な神様である。神様たちは、人間の世界に降りてくるときは、動物の姿になって、人間に恵みをもたらす。

動物の毛皮や肉、脂などは、善い人間のためにカムイが携えてかる贈り物なんだそうだ。

で、人間はそれを狩猟して殺し、カムイの霊と肉体を分けて、感謝の言葉とともに、酒やご馳走などを土産に持たせて、カムイモシリ(神々の世界)へ送り返すのが広義のイオマンテ(霊送り)なのだそうだ。

食べ物の章にラッコのくだりがなかったのが個人的には残念だった笑。

チタタプが食べられる民宿も載っていたが、現在は閉業されているそうだ。非常に残念。どこかに今でも食べられるところ、あるのかしら。

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