肉食動物、草食動物、大きい動物、小さい動物が同じ学校に通う。それぞれの特徴を持ったまま。ただし肉食動物は肉食厳禁、食堂ではたんぱく質は大豆で補われる。設定だけ取り上げると、ファンタジーみたいだが、父親が「刃牙」の板垣恵介という説のある作者にかかると甘くない。甘くないが、もしくは甘くないからこそ、これは青春の物語だ。
ハイイロオオカミのレゴシが持った感情は、食欲なのか恋なのか?。これは、その後、読んだ性食考にもつながるモチーフではないか。
仮想世界の動物たちが、虚構を演じる演劇部所属というのも、絶妙な設定。続きが非常に気になる漫画だ。