三鬼 三島屋変調百物語四之続

三島屋変調百物語 四之続。1作目から読んでいる宮部みゆきの好きなシリーズだ。

時代物でファンタジー、ミステリー、ホラー要素があり、主人公おちかの鎮魂と再生の物語でもある。

本作でも、近しい人を亡くした者が、その悲しみゆえに起こしてしまう事件を描いた「迷いの旅籠」。人ならぬものを生み出してしまいながらも、それを克服する人間の強さも描く「三鬼」。「おくらさま」では、家に繁栄をもたらす神様の、代償による歪みを描く。

個人的には「食客ひだる神」が好きだったなあ。時代物には料理描写が必須だと思うのだけど、まさか神様にダイエットまでさせちゃうとは、流石 宮部みゆきさんです。

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