蜜蜂と遠雷

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天才のインフレなのである。あ、いい意味です。天才ってのは小説の場合ひとつの作品に1人出てくれば上々なもので、なんなら必ずしも出てこなくても物語は成立する(漫画の場合はまた別である)。それ以上出てくるとそれこそ飽和状態になって誰が何の天才なのかよくわからなくなる。

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大本営が震えた日

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第二次大戦の開始直前、日本の軍事機密を持った人物が乗った飛行機が行方をくらませた。練りに練られた軍事機密が敵国に漏れたらどうなるのか。西野カナとか言ってる場合じゃなくて、大本営はどれほどガタガタのブルッブルに震えたことだろう。吉村昭氏は短く簡潔でありながらそれでなくてはならないタイトルをつける人だと思っていた。本作は他と少し違うがなんともパンチのあるタイトルについ読んでしまったのである。

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おばちゃんたちのいるところ

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先日、女友達と話していて「叩き上げ」と言うけど私たちの人生でも叩かれていた時期ってあったよねという話になったのである。まあ、それぞれに大変な時期もあったが、今はそのおかげでわりと楽しいよねというような趣旨の話だったのだが。

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僕たちが選べなかったことを、選びなおすために。

この人のことを知ったのは境遇が先だったか、パンチのある人生相談が先だったか。著者はカメラマンで妻と子のいる30代の男性である。多発性骨髄腫という血液の癌を患って余命宣告をされているそうだ。

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