地獄変・偸盗

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なぜなのかよくわからないが最近「藪」という字が気になって「藪」と言えば『藪の中』ということで読むことにした。先日『蜘蛛の巣城』で弓矢に射られまくる三船敏郎を何かで見て、黒澤映画の三船敏郎を見たのもきっかけかもしれない(『羅生門』は芥川龍之介の『藪の中』が原作。)

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喰うか喰われるか 私の山口組体験

喰うか喰われるか 私の山口組体験
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タイトルほどは劇的な本ではなかった。どちらかと言うと「俺とヤクザと時々、細木数子」という感じだった。50年に渡りヤクザを追いかけてきたノンフィクション作家が自分の人生とともに当時のヤクザとのやりとりも振り返る内容。

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一度きりの大泉の話

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苦痛から逃れるために自分なりのやり方を何とか覚えたにも関わらず、無関係の他人にそれをやいやい言われ、説明するために苦痛だったことを思い出して本まで書かざるを得なかったとは。なんとお気の毒に。しかし、この絞り出されるように作られた本に対して、勝手ながら私は少しホッとした。

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ギケイキ

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ご多分に漏れず三谷幸喜も大泉洋も大好きなので今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を毎週楽しく鑑賞している。楽しくというにはなかなか中身がヘビーだったりもするのだが、平安・鎌倉時代だから仕方ない。現代から見ればなんと野蛮なと思う場面が多々あるが面白いものは面白いのである。

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テスカトリポカ

テスカトリポカ
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「犬の力」を読んだときにメキシコって国とは絶対喧嘩したくないと思っていたがよく考えてみれば我が国の歴史にしたってなかなか血生臭く残酷な話は多いわけで、おまけに死者の日と同じように死んだ人が帰ってくるお盆というお祭りまである。

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コンビニ人間

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読んでいると突然変異で先祖返りしてしまった野生の生き物がうっかり人間社会に紛れてしまったのを見ているような感覚に陥った。野生の生き物が幸せを追求するために生きているのではなくただ生きるために生きているように、主人公はあるがままの自分を理解して周囲との齟齬があるのを理解しながらもそのまま生きるしかないのだ。

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