独断と偏見だが、図抜けたインテリの中高年男性はビジネス本やノンフィクションと別にハードボイルドや警察・スパイ小説を好む印象がある。
日常と違うことに頭を使いたいのか、青春の頃に好きだった小説の残り香を探しているのか。
バングラデシュで事件に巻き込まれる元公安の筒見慶太郎、日本で教師をする北朝鮮工作員の倉本龍哉。縦横無尽に計られる陰謀や謀略。終盤の二重三重のどんでん返しになるほど!と思わされる。
ノンフィクション作家だった著者はこういう小説書くのに憧れてたんじゃないかなとちょっと思っちゃうのも私の偏見です。