山怪: 山人が語る不思議な話

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ぜーんぜん怖くないんだけど。そう思って読了したのである。語られる逸話は、地方のマタギなど猟師の人々の中で、昔から語り継がれている話をとりとめもなく綴ったものであり、オチがとか種明かしがとかそういう話ではない。

出てくるモノも狐や狸に化かされたとか、山道で普段通り慣れた道がわからなくなったとか、なんだかよくわからない灯(狐火?)が見えたとか、正体がはっきりしたものは出てこない。

う~ん。まあ昔は娯楽も刺激も少ないし、疲れて山の中でよくわかんないものを見てしまったら、全部狐のせいなんだな。つーか、小豆洗いって何が怖いんだよ。小豆食う草食の妖怪が人さらってどうするんだよ。喰うわけでもあるまいし邪魔なだけだろう。

とか思いながら読み終わって、ヤレヤレと歩いていた夜の帰り道。薄暗いビルの階段で子どもが二人遊んでいたのを見て、ドキーーーッ!!!!

あ、私怖がってるわ。すいません。山の神様。反省するから出てこないで下さい。ナビがおかしくなって、むやみに山の頂上に連れていこうとする話とかすごい怖かったです。

まったくもって余談だが、著者の名前を見て、昔、長野県知事してたあの作家の田中氏と空目していた。都会派で派手好きそうなおじさんだのに、長野は山もたくさんあるから、こういうのも書くのかと思っていた。本当に雑な目と脳みそである。まったく関係ない人であった。

 

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