結構早い段階から青江又八郎を小栗旬、細谷源太夫を青木隆高で想像しながら読んでいた。実写化が想像しやすい面白さだ。
調べてみると1992年にNHKで「腕に覚えあり」のタイトルで実写化されていた。青江又八郎は村上弘明、細谷源太夫は渡辺徹、相模屋由蔵は坂上二郎だった。坂上二郎はピッタリだ。シリーズ化されて豪快な殺陣で村上弘明の当たり役の一つであったらしい。
ある事情で国を追われて浪人の身となった青江又八郎が江戸で人足仕事や用心棒として仕事をする中で忠臣蔵を廻る陰謀に巻き込まれていく。忠義を尽くして命を散らす赤穂浪士たちと忠義を尽くすべき対象を無くし人足仕事に明け暮れることになる浪人。浪人もいろいろである。
最近では年の瀬に忠臣蔵のドラマをすること自体が文化としてなくなってきているらしいというニュースを見た。共通認識のお約束がなくなってくると時代物の見方も少しずつ変わっていくのだろうか。