嫌な予感。第六感。虫の知らせ。そういったものをわりと信じる方だ。その気配に気がつかないふりをして進むと、だいたいろくな目に遭わないように思う。 続きを読む
「91 日本文学」カテゴリーアーカイブ
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ギケイキ2
この世にたやすい仕事はない
おりしも新入社員たちの入社時期である。通勤電車は乗り慣れない彼らにより、そこは一回降りなきゃダメなんだよとか、もっとこう身体を斜めにさあ、とかいった無言の混乱状態に陥る。 続きを読む
歩くひとりもの
『中年のひとりものが暮らしていくためには自分を毎日の家事労働にむかってかりたてる個人用の応援歌がいる。』 続きを読む
すべて忘れて生きていく
舟を編む
今さらだが、手に入れる機会があったもので読んでみた。面白いだろうことは分かりきってるのだが、やはり面白いのだ。
映画になり、アニメになり、大人気の作品だったので、既読の人も多いことだろう。 続きを読む
桜ほうさら
いいねぇ。桜の名前をつけた本なら、これくらいのおとぼけ主人公が良い。
しかし、この主人公、古橋笙之介は怒らないね。女性や子どもに小馬鹿にされても。母や兄に、覇気がなくてだらしないと冷たくされても。壮大な陰謀の歯車にされていたことに気がついても。
この世の春 下
春が近づいて来たこの季節に読むのに相応しそうなタイトルであるが、内容はむしろ逆説的だ。
おりしも児童虐待のニュースは引きも切らず、見るたびに惨憺たる気持ちになる。読み終わって、飲み下すのにしばらくかかり、気がついた。
沈黙
しかし踏み絵ってのは、独特の陰湿さがある。崇拝してるかどうか確認するために、踏ませるって。
大事な人に足を向けて眠れないとか、足蹴にすることに強い侮蔑を感じる日本人の特性を生かし、最小の工数と犠牲で、精神的に大きなダメージを与えることができるものであるのか。