東京の下町育ちという人たちに、ずっとほのかな憧れを抱いているのだ。長く、そこに住んでいる人々は、きっぷと威勢が良くて粋なイメージ。 続きを読む
投稿者「honyomuhito」のアーカイブ
ヨコハマメリー
真白い衣装に、白粉を塗りたくった白い顔と手足。強くアイメイクを施した目元は、隈どりのように黒い。姿勢は良いが、その背中は長年の路上での生活のためか、大きく曲がっている。 続きを読む
この世にたやすい仕事はない
おりしも新入社員たちの入社時期である。通勤電車は乗り慣れない彼らにより、そこは一回降りなきゃダメなんだよとか、もっとこう身体を斜めにさあ、とかいった無言の混乱状態に陥る。 続きを読む
歩くひとりもの
『中年のひとりものが暮らしていくためには自分を毎日の家事労働にむかってかりたてる個人用の応援歌がいる。』 続きを読む
上野アンダーグラウンド
上野は、わりと土地勘がある街だ。作中に出てくる九龍城みたいな風俗がいっぱい入ってるビルを知ってるし、駅のすぐそばにあった大人向け雑貨屋が、しばらく前になくなったのも知っている。
すべて忘れて生きていく
会計の世界史
数字が苦手なのだ。苦手というか、いっそセンスがない。
それは繰り上がりの足し算でつまずいたことから始まったのか、はたまた、掛け算九九で七の段が覚えられなかったことがきっかけだったのか。
舟を編む
今さらだが、手に入れる機会があったもので読んでみた。面白いだろうことは分かりきってるのだが、やはり面白いのだ。
映画になり、アニメになり、大人気の作品だったので、既読の人も多いことだろう。 続きを読む
パードレはそこにいる
こないだ読んだ沈黙では、キチジローがパードレパードレと神父に呼びかけていたが、本作ではそのまま、父の意味である。ただどんな種類の父かというと。。
タイトルがじわじわ生きてくるね。 続きを読む
女房が宇宙を飛んだ
なぜ、今時、この本を読んでいるのかというと、先日、人と話していた時に「昔、職場の後ろにあった慶應大学病院の女性の医者が、宇宙飛行士になってね」と言われたからである。
そんな、となりの家のみっちゃんがお嫁にいったみたいに、宇宙飛行士のこと話すことってある?!と面白がっていたら、その夫である著者の書いた本が面白いとさらに続き、これは読むしかないなと思った次第なのである。 続きを読む