羆小説が好きだと言っていたら、ゴールデンカムイを貸してくれる人がいて、ゴールデンカムイを面白いと言っていたら、アイヌのムック本を貸してくれる人がいる。
実に幸せなことである。 続きを読む
プーレーミーアームー!
飛行機のプレミアム席に乗りたいとダダをこね、ジタバタするタング。
ダメだ。可愛い、かわいすぎる。誰かと、この可愛さを分かち合いたい。
いいねぇ。桜の名前をつけた本なら、これくらいのおとぼけ主人公が良い。
しかし、この主人公、古橋笙之介は怒らないね。女性や子どもに小馬鹿にされても。母や兄に、覇気がなくてだらしないと冷たくされても。壮大な陰謀の歯車にされていたことに気がついても。
春が近づいて来たこの季節に読むのに相応しそうなタイトルであるが、内容はむしろ逆説的だ。
おりしも児童虐待のニュースは引きも切らず、見るたびに惨憺たる気持ちになる。読み終わって、飲み下すのにしばらくかかり、気がついた。
しかし踏み絵ってのは、独特の陰湿さがある。崇拝してるかどうか確認するために、踏ませるって。
大事な人に足を向けて眠れないとか、足蹴にすることに強い侮蔑を感じる日本人の特性を生かし、最小の工数と犠牲で、精神的に大きなダメージを与えることができるものであるのか。
著者はぶち上げる。
「酒を楽しむことは人権の一部だ。誰でも酒を楽しめる社会を」
そんな高尚なこと考えて、酒を飲んだことはなかったな。 続きを読む
肉食動物、草食動物、大きい動物、小さい動物が同じ学校に通う。それぞれの特徴を持ったまま。ただし肉食動物は肉食厳禁、食堂ではたんぱく質は大豆で補われる。 続きを読む