盛夏である。夏といえば怪談話。というわけでタイミングよく手に入ったのでジャパニーズホラー。第22回日本ホラー小説大賞受賞作。このあいだ読んだ夜市もこの賞を受賞している。 続きを読む
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宝島
骨が太い!長編!しかし消して読みづらいことはなく、純粋に楽しめる。精霊のようなものたちの形をとった語り部の語り口のおかげだろうか。その様子は沖縄ならでは「なんくるない」の視点を持ちながら、厳しい現実をつまびらかにし、しかし登場人物たちをずっと見守るものである。 続きを読む
夜市
夏の祭りには独特の雰囲気がある。流れる祭囃子。群れる人々。どこまでも続くように思われる出店にはおいしそうな食べ物、怪しげなおもちゃ、可愛らしい生き物。雑多に陳列されたそれらは非日常感を醸し出し、夜の暗闇も手伝って、町はいつもと別世界の様相を見せる。 続きを読む
風神の手
梅雨である。空気は水分を多分に含み、身体も水を吸って重くなるような気がする。重たい身体は思考能力を鈍くし、頭痛など身体の不調を呼ぶ。 続きを読む
プリズンホテル1夏
あやかし草紙
太陽のパスタ、豆のスープ
ジェノサイド
冒頭にいきなりバーン!と広げられる、壮大なスケールの大風呂敷!
にも関わらずストーリーは大きな2つの流れの中で、計算し尽くされた緻密さと読むものを引きつけて話さないダイナミズムという矛盾した要素を備えながら、非常に華麗なまとまりをみせる。 続きを読む
最後の証人
休みボケと二日酔いのとろけた脳みそで読んだが、それでもお見事な構成。何時間かで一気に読みきらせる筆力に感嘆。 続きを読む