この間読んだサブプライムローンの狂乱を描いた「世紀の空売り」があまりにも分からなかった直後に読む機会があったので、おっ!ちょうどいいや。あわよくばこちらもよくわからない仮想通貨のことも少しわかるかなという助平心で読んだ。 続きを読む
月別アーカイブ: 2018年9月
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闇に香る嘘
江戸川乱歩賞受賞作。最近の受賞者で知ってるのは「法医昆虫学捜査官」シリーズ書いてる川瀬七緒かな。ミステリーの賞だけに、設定やトリック、謎解きが重要視される賞という感じなのかしら。その意味で、本作は設定と伏線の回収に優れた作品だ。 続きを読む
フロスト始末 上・下
フロストシリーズを読んでいて、ずっと思っていたことがある。同じメロディーを繰り返す種類の、あの音楽みたいだなと。調べたらカノンね。輪唱のように複数の同じメロディーをずらして演奏する技法。 続きを読む
任侠書房
九十歳。何がめでたい
ベストセラーになる本はどんなきっかけでなるんだろう。この本、少し前にだいぶ売れていた。図書館で順番が回ってくるのに、しばらくかかった。佐藤愛子の小説を読んだこともないのに、ベストセラーになっていたのでとりあえず読む。 続きを読む
神さまたちの遊ぶ庭
向田邦子の恋文
私はすでに死んでいる
難しいのはわかっているのに、この手の本をつい手に取ってしまう。自然科学の分野が、人類の永遠の命題である「自分探し」、「自己とは何か」という、問いへの答えをくれるのではないかと、考えてしまうからだ。 続きを読む
任侠学園
悪いことをしたら叱る。親切にしてもらったら礼を言う。ともすれば、陳腐に聞こえてしまうことが、ヤクザが潰れかかった高校を再構築するという、ある意味ファンタジーのような設定のおかけで、ストンと胸に落ちる。 続きを読む