行き当たりばったりにかけては右に出るものはいない高野氏。持ち前の行動力で渡り歩いた世界中で、いろんなものを食べる。日本人がゲゲっと思うものから、現地の人がアタシそんなもの食べないよと言うものまでなんでも食べるのだ。 続きを読む
投稿者「honyomuhito」のアーカイブ
解錠師
現在と過去を行ったり来たり系小説。たまたま2冊続けて読んだのだが、この手法ってボーッとしてる時期に読むとストーリーにおいてきぼりをくらいがち。もしくは、もともとアタマが悪くて、ついていけてないだけか笑。 続きを読む
沼の王の娘
これが有能な猟師である父親に憧れる子どもが、父親に猟師としての英才教育を受ける話であればどれだけ良かったか。娘は確かに父親を愛し憧れていたが、父親は彼女の母親を誘拐し監禁して子産ませた人物だった。 続きを読む
宝島
骨が太い!長編!しかし消して読みづらいことはなく、純粋に楽しめる。精霊のようなものたちの形をとった語り部の語り口のおかげだろうか。その様子は沖縄ならでは「なんくるない」の視点を持ちながら、厳しい現実をつまびらかにし、しかし登場人物たちをずっと見守るものである。 続きを読む
死ぬこと以外かすり傷
最近何かと話題の編集者である。いや、むしろ編集者とはなんなのかと考えさせられる人である。幻冬社の社員として「多動力」「お金2.0」「日本再興戦略」「メモの魔力」など多くのベストセラーを世に送り出している。 続きを読む
暗殺者グレイマン
あんまりにも梅雨が梅雨らしくて腐りそうだったので、何か景気のいい派手なもの読みたいと呟いたら教えてくれて人がいたのだ。素晴らしい!これですよ、今、私が読みたかったのは。 続きを読む
夜市
夏の祭りには独特の雰囲気がある。流れる祭囃子。群れる人々。どこまでも続くように思われる出店にはおいしそうな食べ物、怪しげなおもちゃ、可愛らしい生き物。雑多に陳列されたそれらは非日常感を醸し出し、夜の暗闇も手伝って、町はいつもと別世界の様相を見せる。 続きを読む
山怪: 山人が語る不思議な話
ぜーんぜん怖くないんだけど。そう思って読了したのである。語られる逸話は、地方のマタギなど猟師の人々の中で、昔から語り継がれている話をとりとめもなく綴ったものであり、オチがとか種明かしがとかそういう話ではない。 続きを読む
私の名前はルーシー・バートン
なんだこの薄氷を踏むような緊張感の母娘の会話は。一歩間違えると奈落に落ちてしまいそうだ。決して喧嘩をしているわけではないし、難しい話をしているわけでもないのに。 続きを読む
認知症の親と「成年後見人」
最近よくある「親が歳をとったら読む本」。著者は「70歳を過ぎた親が元気なうちに読んでおく本」を出しているが、私見では60歳を過ぎたら早すぎるということはないように思う。