おばちゃんたちのいるところ

created by Rinker

先日、女友達と話していて「叩き上げ」と言うけど私たちの人生でも叩かれていた時期ってあったよねという話になったのである。まあ、それぞれに大変な時期もあったが、今はそのおかげでわりと楽しいよねというような趣旨の話だったのだが。

続きを読む

僕たちが選べなかったことを、選びなおすために。

この人のことを知ったのは境遇が先だったか、パンチのある人生相談が先だったか。著者はカメラマンで妻と子のいる30代の男性である。多発性骨髄腫という血液の癌を患って余命宣告をされているそうだ。

続きを読む

罪の声

面白くなくはないがいまひとつ乗り切れなかったのはなぜなのか。好意的に思える登場人物が、最後まですっきりした形で救われたように思えないところ。逆に好意的に思えない登場人物が、自分のやりたいことを好きなようにやって勝ち逃げしているように見えるところであるように思う。

続きを読む

骨を弔う

子ども時代と骸骨というのはなぜかわからないが相性がいい。不気味さと死そのものが、逆に若い生を際立たせるのか。キングの「スタンド・バイ・ミー」の原題もそんな感じじゃなかったっけと思って調べたら、あっちは「THE BODY(死体)」でした。うん、直接的だね。

続きを読む

死刑にいたる病

読むのに時間がかからない本とかかる本というのがある。時間がかからない本は読む前の大方の予想を裏切らずストーリーが進むもの。時間がかかる本は新たな発見や新鮮な驚きをくれるものである。

続きを読む

罪の名前

罪の名前【電子書籍】[ 木原音瀬 ]

これは面白い。そして上手い。良いモノを教えてもらった。初読みの作家さんである。元はBLものを書いていて人気の人であるらしい。本作ではその要素は主体ではないが所々で見え隠れしているが普段読まない方が嫌悪感を感じるほどではないのではないか。嫌悪感を感じるとしたらダントツであっちの方だろう。

続きを読む