山怪: 山人が語る不思議な話

ぜーんぜん怖くないんだけど。そう思って読了したのである。語られる逸話は、地方のマタギなど猟師の人々の中で、昔から語り継がれている話をとりとめもなく綴ったものであり、オチがとか種明かしがとかそういう話ではない。 続きを読む

認知症の親と「成年後見人」

最近よくある「親が歳をとったら読む本」。著者は「70歳を過ぎた親が元気なうちに読んでおく本」を出しているが、私見では60歳を過ぎたら早すぎるということはないように思う。

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プリズンホテル1夏

最近もヤクザの人々がタピオカブームに乗っているというネット記事を読んだ。その筋の人というのは本当になんでもやるなあ。今野敏の任侠シリーズしかり、サカナとヤクザしかり、なんの仕事をしても違和感がない。 続きを読む

あやかし草紙

人に話をすること、人の話を聞くことにはどういった効果があるのだろう。

客人たちの化け物の話、奇妙な話を百物語として聞くことで、客人と自らを、時には化け物を癒してきた主人公おちか。 続きを読む

死に山

第二次大戦後のソ連。スターリンの死後、抑圧が弱まり、若者らしく詩を読んだり歌を歌ったり山に登ったりすることを愛した大学生たちは、若者らしい冒険心と将来のための登山の資格取得のため冬のウラル山脈を目指した。そこで恐ろしいものが待ち受けているとも知らずに。 続きを読む