世界恐慌の噂が世の中を駆け巡る中、ある意味呑気にアル中のドラッグオタクが書いたイケナイ方のオクスリについての本である。
アマニタ・パンセリナ
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世界恐慌の噂が世の中を駆け巡る中、ある意味呑気にアル中のドラッグオタクが書いたイケナイ方のオクスリについての本である。
鯖好きとしてこのタイトルは読まないわけにはいかないと読んでみたが面白い!またもや内容確認しないで読み始めたがグイグイ読ませる。匂い立つような気持ち悪い気配と抜群の読み応えがギリギリのラインでせめぎ合うハードで骨太なノワール小説だ。
芽吹き時の春の初め、世情がコロナやらそれに伴う株価の暴落やらパニックによる買い占めなんかが続く不安定な時期に、不安定な人々の読み物を読むのは少ししんどかったな。
久しぶりの村上春樹である。この人の本は昔からそうであるが、とにかく貧乏人が出てこない。そして、愛情を感じてるんだかそうでもないんだかよくわからない(なんなら行きずりの)相手とすぐにセックスをする。こんな本を思春期に読んで、こんな人間になりたいと思ったり、こんな男(女)と恋愛したいとか思うと、ろくなことにならない。
コロナ騒ぎが世間を席巻する最中、北極にはウイルスいるのかなあ、温度が低すぎでウイルスが活動出来ないか。でもヒトも犬も活動出来ないけどな、などと考えていた。