ネタバレを含みます。
こんなこと言ったら怒られてしまうかもしれないがつい思ったのである。このアガサ・クリスティって橋田寿賀子みたいじゃない?思い込みの強い登場人物が、人の人生についてすぐああだこうだ言うあたりが。
これぞ吉田秋生の真骨頂だ。静かに怒りを抱える美少女と人生の哀しみの意味を知る青年。日常には彩りがあり、人々は若くても年老いていても、みな逃げられない過去を抱えている。
ヤクザが異事業を立て直すというファンタジーのようで地に足のついた大好きな任侠シリーズの第四段。今回は銭湯である。 続きを読む
面白かったなあ。ぼーっと読んでしまったが、ぼーっと読んだにもかかわらず、あれだけ主体が変わるのに理解しやすくて、現代にも通じていて興味深く、新訳とは言え古い小説であるのに全く違和感がなかった。やはり古典SFの名作であり20世紀の英文学を代表すると言われる評判は伊達じゃないのだ。これは買うかな。
イスラム教の国というのはこんなにバリエーションがあるものなのか。パスポートも持たずいい歳になってしまった自分としては高野氏の『人が行かないところに行き』の精神にいつも感心するばかりである。