プリズンホテル1夏

最近もヤクザの人々がタピオカブームに乗っているというネット記事を読んだ。その筋の人というのは本当になんでもやるなあ。今野敏の任侠シリーズしかり、サカナとヤクザしかり、なんの仕事をしても違和感がない。 続きを読む

あやかし草紙

人に話をすること、人の話を聞くことにはどういった効果があるのだろう。

客人たちの化け物の話、奇妙な話を百物語として聞くことで、客人と自らを、時には化け物を癒してきた主人公おちか。 続きを読む

死に山

第二次大戦後のソ連。スターリンの死後、抑圧が弱まり、若者らしく詩を読んだり歌を歌ったり山に登ったりすることを愛した大学生たちは、若者らしい冒険心と将来のための登山の資格取得のため冬のウラル山脈を目指した。そこで恐ろしいものが待ち受けているとも知らずに。 続きを読む

勝手に生きろ!


ヘンリー・チナスキーは胸より尻派である。この自伝的作品の著者のチャールズ・ブコウスキーの画像を見るとダメなヘミングウェイみたいで、酒浸りの津川雅彦のようでもある。ええ、そりゃおモテになったでしょうね。 続きを読む

ジェノサイド

冒頭にいきなりバーン!と広げられる、壮大なスケールの大風呂敷!
にも関わらずストーリーは大きな2つの流れの中で、計算し尽くされた緻密さと読むものを引きつけて話さないダイナミズムという矛盾した要素を備えながら、非常に華麗なまとまりをみせる。 続きを読む