本屋大賞にノミネートされ各所でも評判の良い本だったのだが自分には合わなかったようだ。いまひとつ乗れなかった。
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鴨川ホルモー
売れてる本なのに読み損なってたものを読むシリーズ。売れっ子作家 万城目 学氏のデビュー作である「鴨川ホルモー」は圧倒的青春ノベルであった。
羅生門・鼻
アマニタ・パンセリナ
世界恐慌の噂が世の中を駆け巡る中、ある意味呑気にアル中のドラッグオタクが書いたイケナイ方のオクスリについての本である。
鯖
鯖好きとしてこのタイトルは読まないわけにはいかないと読んでみたが面白い!またもや内容確認しないで読み始めたがグイグイ読ませる。匂い立つような気持ち悪い気配と抜群の読み応えがギリギリのラインでせめぎ合うハードで骨太なノワール小説だ。
騎士団長殺し
久しぶりの村上春樹である。この人の本は昔からそうであるが、とにかく貧乏人が出てこない。そして、愛情を感じてるんだかそうでもないんだかよくわからない(なんなら行きずりの)相手とすぐにセックスをする。こんな本を思春期に読んで、こんな人間になりたいと思ったり、こんな男(女)と恋愛したいとか思うと、ろくなことにならない。
シャトゥーン ヒグマの森
満を辞して(笑)読む羆三部作の3冊目である。偉大なる吉村昭先生の「羆嵐」がある以上、羆を使って小説を書こうと思う作家には最初からかなり高いハードルが設けられることになる。
聖母
作中で起こるなかなかにヘビーな出来事を、ページををめくる手が止められない感じに仕上げるのがうまい女性作家というのが一定数いると思う。その筋の人だ。
キッチン
多くの死に遭遇した若者が、同じ境遇の人間と手を取り合って、生きることの象徴である食べることを通して、死から命からがら逃れる話。
一の糸
「人形浄瑠璃文楽は、日本を代表する伝統芸能の一つで、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術(公益財団法人 文楽協会 オフィシャルウェブサイトより)」である。