ランズデール版オゲレツVer.デッドゾーン風味かなと思って読んだら大体合ってた。
投稿者「honyomuhito」のアーカイブ
居るのはつらいよ
芽吹き時の春の初め、世情がコロナやらそれに伴う株価の暴落やらパニックによる買い占めなんかが続く不安定な時期に、不安定な人々の読み物を読むのは少ししんどかったな。
騎士団長殺し
久しぶりの村上春樹である。この人の本は昔からそうであるが、とにかく貧乏人が出てこない。そして、愛情を感じてるんだかそうでもないんだかよくわからない(なんなら行きずりの)相手とすぐにセックスをする。こんな本を思春期に読んで、こんな人間になりたいと思ったり、こんな男(女)と恋愛したいとか思うと、ろくなことにならない。
極夜行
コロナ騒ぎが世間を席巻する最中、北極にはウイルスいるのかなあ、温度が低すぎでウイルスが活動出来ないか。でもヒトも犬も活動出来ないけどな、などと考えていた。
シャトゥーン ヒグマの森
満を辞して(笑)読む羆三部作の3冊目である。偉大なる吉村昭先生の「羆嵐」がある以上、羆を使って小説を書こうと思う作家には最初からかなり高いハードルが設けられることになる。
されど愛しきお妻様
スルースキルは生きていくのに大切という話。この場合のスルースキルとは、煽られた時に受け流すことだけをささない。気に食わないことがあっても、それにいちいち食いついていかない。自分の気持ちを追求しすぎて自らを追い込まない、も含んでいる。
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷
読む本をどこで探すの?と聞かれることがある。読書メーターで趣味の合う人を参考にする、新聞・雑誌・ネットの書評を参考にする、などがあるのだが、この本について言えば連想ゲームである。
聖母
作中で起こるなかなかにヘビーな出来事を、ページををめくる手が止められない感じに仕上げるのがうまい女性作家というのが一定数いると思う。その筋の人だ。
キッチン
多くの死に遭遇した若者が、同じ境遇の人間と手を取り合って、生きることの象徴である食べることを通して、死から命からがら逃れる話。
一の糸
「人形浄瑠璃文楽は、日本を代表する伝統芸能の一つで、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術(公益財団法人 文楽協会 オフィシャルウェブサイトより)」である。