ホラー小説を書く作家は怖がりだという説がある。少なくともスティーブン・キングについて言えばそれは自他共に認めるものだろう。キングの恐怖症のひとつである飛行機についてのホラー小説を集めたアンソロジーである。
投稿者「honyomuhito」のアーカイブ
返信
和菓子のアン
この本を読んであまりに上生菓子が食べたくなって百貨店に行ったのだが好みのものが見つからず、とらやの限定 黒豆黄粉羊羹を買って帰った(これもまた美味しいものなのだが)。
春にして君を離れ
コンラッド
うつ病九段
詩歌川百景
これぞ吉田秋生の真骨頂だ。静かに怒りを抱える美少女と人生の哀しみの意味を知る青年。日常には彩りがあり、人々は若くても年老いていても、みな逃げられない過去を抱えている。
任侠浴場
ヤクザが異事業を立て直すというファンタジーのようで地に足のついた大好きな任侠シリーズの第四段。今回は銭湯である。 続きを読む
すばらしい新世界
面白かったなあ。ぼーっと読んでしまったが、ぼーっと読んだにもかかわらず、あれだけ主体が変わるのに理解しやすくて、現代にも通じていて興味深く、新訳とは言え古い小説であるのに全く違和感がなかった。やはり古典SFの名作であり20世紀の英文学を代表すると言われる評判は伊達じゃないのだ。これは買うかな。
イスラム飲酒紀行
イスラム教の国というのはこんなにバリエーションがあるものなのか。パスポートも持たずいい歳になってしまった自分としては高野氏の『人が行かないところに行き』の精神にいつも感心するばかりである。
僕たちが選べなかったことを、選びなおすために。
この人のことを知ったのは境遇が先だったか、パンチのある人生相談が先だったか。著者はカメラマンで妻と子のいる30代の男性である。多発性骨髄腫という血液の癌を患って余命宣告をされているそうだ。