難しいのはわかっているのに、この手の本をつい手に取ってしまう。自然科学の分野が、人類の永遠の命題である「自分探し」、「自己とは何か」という、問いへの答えをくれるのではないかと、考えてしまうからだ。 続きを読む
投稿者「honyomuhito」のアーカイブ
返信
任侠学園
悪いことをしたら叱る。親切にしてもらったら礼を言う。ともすれば、陳腐に聞こえてしまうことが、ヤクザが潰れかかった高校を再構築するという、ある意味ファンタジーのような設定のおかけで、ストンと胸に落ちる。 続きを読む
機龍警察
ミャンマーの柳生一族
ブレイブ
平山夢明の言うことを聞いたばっかりに、おぞましさと美しさで、トラウマになるような読書をしてしまった。 続きを読む
全日本食えば食える図鑑
椎名誠による日本の奇食・珍食を追うシリーズ。よく外国の食文化をあーだこーだいうTV番組があるけれども、日本もどうして、よそ様のことを言えないほど多様な食の文化がある。 続きを読む
バルス
時事ネタをフィクションに使うのは難しい。少しの時間で、世の中はどんどん進んでいく。本書は、2015年頃に新聞で連載していたのを、書籍化したもの。 続きを読む
御子柴くんの甘味と捜査
最近読んだ本を見返してみたら、大量殺人、人種差別、恐怖の考察、セクハラと暴力。そんな世界のキワみたいなところばかり読んでどうするんだ自分!この本が良い箸休めになりました。箸休めと言うには、大量の甘味が出てくるけれども。 続きを読む
談志楽屋噺
恥辱
ふーむ、ノーベル文学賞ってこういう本がとるのか。文章的には難しくないが、多様な価値観を持つことの難しさが問われる本だ。自分自身の持つ醜さ。命と向き合うことの残酷さ。生きていく覚悟。直視するのはなかなか厳しい。
52歳の大学教授、デヴィッド・ラウリーは2度の離婚を経験後、娼婦や手近や女性で自分の欲望をうまく処理してきた。だが、軽い気持ちから関係を持った女生徒に告発され、人生が暗転する。 続きを読む